北海道・札幌市円山動物園にあかちゃんゾウがうまれた!

ゾウさんニュース

嬉しいニュースです!札幌市円山動物園にて、2023年8月19日、アジアゾウの赤ちゃんが産まれました。母親は、2018年11月にミャンマーより来園した「パール」、父親はパールと同時に同じくミャンマーより来園した「シュテイン」です。
国内で「準間接飼育」という飼育方法で飼育されているゾウの出産事例としては、初めてのことです。

出産の二日後には、母親ゾウであるパールと共に飼育場に出ている様子が見られました。また、2023年9月7日には、産まれた仔がメスゾウであることが報道されました。

動物園で飼育されている動物の飼育方法は、主に直接飼育、間接飼育、準間接飼育の3つがあります。以下にそれぞれの飼育方法を示します。

準間接飼育:専用に作られた防護壁設備を介して飼育員や獣医師がゾウと同じエリアに入ることなく採血や体洗いなどの管理を行う飼育方法。ゾウにとってはストレスが少なく、飼育員や獣医師にとっても安全に飼育管理を行うことができる方法として、近年世界的に導入が進んでいる。

引用元 札幌市円山動物園 アジアゾウ「パール」が出産しました

直接飼育とは飼育係が寝室などに動物がいるときにその中に入って動物の世話をする飼育方法をいいます。この場合、動物と飼育係の間には壁や鉄格子はなどは存在せず、まさに動物と「直接」触れ合って飼育作業を行っているわけです。
間接飼育とは動物と飼育係との間は鉄格子などで隔てられ、動物がいるときには、飼育係は、その中に入ることはありません。まさに、檻越しに「間接」に飼育作業を行うわけです。間接飼育では飼育係は鉄格子などにより動物による攻撃から守られています。通常は猛獣といわれる動物は全て間接飼育されていると考えてよいでしょう。

引用元 天王寺動物園 なきごえ

日本国内では、東山動物園や徳山動物園、市原ぞうの国で飼育員とゾウが直接触れ合っている様子が見受けられます。
上野動物園や円山動物園は準間接飼育の様子が伺えます。どちらの飼育方法もメリット・デメリットがあり、園それぞれの考えが反映されているものです。

2023年9月6日配信の円山動物園ポッドキャスト「みんなの円山動物園」にもありますように、今回の出産についてはゾウの飼育専門家アラン・ルークロフト氏にも指導を仰ぎ、母子共に無事に出産に至りました。繰り返しとなりますが、準間接飼育での出産は国内では初めてのことですので、海外事例が頼りとなります。

アラン・ルークロフト氏は上野動物園でハズバンダリートレーニングを行った実績もありますので、参考となる動画と書籍「動物園は進化する」を共有します。

試される北の大地北海道といいますが、母体とコゾウそれぞれの健康を心から願っております。

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