こんにちは!ゾウブロガー・ぞう氏です。
みなさんは、サイゴン動植物園をご存じですか?ベトナムはホーチミンにあるサイゴン動植物園は、世界で6番目に古い動物園で、上野動物園よりも前に作られています。
この記事では、サイゴン動植物園とそこで暮らすゾウたちについて紹介します。
サイゴン動植物園には、上は65歳から下は32歳まで4頭のアジアゾウが飼育されており、それぞれ名前はチュオン、ボー、トム、ニーといいます。(年齢は2023年9月時点)65歳はアジアゾウの中でも高齢です。また、繁殖よりも個体数の保全を目的とした飼育を行っています。
繁殖については、そもそもメスゾウがオスゾウを受入れなければ繁殖まで至らないことや、つがいにしようと雄雌同居させてもメスゾウがオスゾウを気に入らず突き落とすなど危険な行動が見受けられたようです。日本の動物園では繁殖による種の保存に力が入っているように見受けられますが、ゾウに負担をかけるよりもゾウがゾウらしく過ごすことを優先した飼育はあるべき姿と思います。
(参照:サイゴン動物園のゾウたちの知られざる物語 [特集] – VIETJOベトナムニュース)
上記参照元の記事内では、ゾウが女系の群れで暮らすことに言及されています。
サイゴン動植物園のゾウの群れの中で最年長が、2023年で65歳になるチュオンです。
Vietnam.vnによるチュオンについての記事によると、チュオンは先制攻撃として(!)気に入らないゾウを堀に突き落として誰も逆らえなくするしたり、反面「チャン」という身体の弱いゾウを愛しており、チャンを労わって餌を運ぶといった行動も見受けられたようです。
ゾウは好き嫌いがあり賢く力の強い生き物ですから、飼育下で他のゾウと折り合いをつけながら暮らすことは大変です。サイゴン動植物園では現在、芸をさせず、掃除のとき以外ゾウはゾウのエリア内を自由に歩き回るようにしているとのことです。また、来園者から餌を貰うこともありますが、来園者とゾウが直接触れ合って餌を渡すことはありません。
冒頭でも述べたように、サイゴン動植物園は歴史の古い園です。ベトナムがフランスの植民地であった1864年、アジア研究で知られるジャン・バティスト・ルイ・ピエールというフランスの植物学者によって開園した施設です。アジア圏と動物園については植民地のことに触れずに語れない面もあるでしょう。他の国について知る時、日本で暮らしているだけでは思いもよらない歴史があるものです。
サイゴン動植物園について日本語で知るには、手っ取り早くはこちらの公式ホームページを翻訳して読むのがよいと思います。調べているうちに、いつかサイゴン動植物園に訪れて、その歴史や動物たちの様子を肌で感じ学びたいという気持ちになりました。
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